(2024.11.21)
WVJは2024年2月以降、輪島市内の小学校で門前町の子どもたちを対象に、放課後や週末に子どもたちが自由に過ごせる遊び場としてチャイルド・フレンドリー・スペース「みんなで遊ぼう!」を開催、夏にはイベントや石川県内での遠足を実施しました。10月19日(土)に門前町で21回目となる「みんなで遊ぼう!」を開催しました。小学校の校舎・体育館が2学期から使えなくなったため、公民館のホールをお借りして実施。あいにくの雨天でしたが6人の子どもたちが参加し、工作をしたり体を動かしたり、久しぶりに会ったスタッフに、10月に開催された運動会の様子を詳しく教えてくれるなど、楽しい時間を過ごしました。前日の10月18日(金)には、9月の豪雨により輪島市内でも被害が深刻であった町野町で、初めてとなる「みんなで遊ぼう!」を開催しました。仮設住宅内の集会所を会場としてお借りし、1年生から5年生までの子どもたち6名が参加し、おやつを食べたり、工作をしたりして過ごしました。参加した子どもたちからは、またこうして遊びたいという声があがりました。
町野町の子どもたちを対象に、11月24日(日)には「みんなで遊ぼう! inのとじま水族館」として、バス遠足を予定しています。
6つの小学校が2学期から仮設校舎で授業を続けている、輪島市の中心部にある輪島市立河井小学校にて、ピロティへの人工芝敷設を他の子ども支援団体と協働で支援しました。子どもたちからは「遊ぶ場所ができてよかった」「人工芝だと怖くないので思い切り走れる」「人工芝だと安心して練習できる」などの声が聞かれました。WVJとして河井小学校の仮設調理場(6つの小学校が合同で使用)で給食調理に使用する真空冷却機も支援しました。また、豪雨災害で被災したため隣接する能登町立柳田小学校の校舎を借りて授業を行っている輪島市立町野小学校に複合機を支援しました。
<河井小学校校長先生のコメント>
「河井小学校では、ピロティは、震災前から児童にとって雨が降っても遊ぶことができる貴重な場所でした。震災後は地面の陥没などにより危険な状態で、児童を立ち入らせることはできなくなりましたが、9月から仮設校舎に入り、運動場と体育館に加えてピロティが整備され、低・中・高学年に3カ所に分かれて安全に体を動かす場所ができました。雨天時や、照明があることで夜も運動が可能な貴重な場所です。現在は小学校のスポーツ少年団活動にも利用していますが、中学校の部活動でも活用していく予定です」
また、10月に実施された、輪島市立門前東・西小学校(児童55名)と、町野小学校(児童19名)の遠足(1~4年生)と修学旅行(5・6年生)のバス代や宿泊代等を支援しました。震災と豪雨により家計が影響を受けている状況から、学校行事による負担を少しでも軽減し、子どもたちの体験機会を支えることを目的として実施しました。遠足は水族館や植物公園、修学旅行は金沢へ出かけ、リフレッシュしながら、たくさんの思い出を作ることができたようです。
奥能登地方の二市二町(珠洲市、輪島市、穴水町、能登町)の県立高校5校の生徒を対象に、高校生学習支援金を支援しています。具体的には、1人あたり1万5千円の図書カードを、1~3年生計865名に配布します。図書カードは各校に既にお届けしており、学校で順次生徒の皆さんに配布いただきます。図書カードはオリジナルデザインで作成し、生徒の皆さんへの応援のメッセージをこめました。
<WVJ国内支援・アドボカシー課長髙橋布美子スタッフコメント>
「奥能登地方の高校生の皆さんが、それぞれの現在や将来を豊かに歩まれますよう、心から応援しています。図書カードがその一助となれば幸いです。」
WVJでは、当初2024年9月末までの計画を延長し、来年3月末まで能登半島地震・水害の影響を受けた子どもたち、人々への支援を継続してまいります。
WVJでは、当初2024年9月末までの計画を延長し、来年3月末まで能登半島地震・水害の影響を受けた子どもたち、人々への支援を継続してまいります。
キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等のために困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録されたワールド・ビジョンの日本事務所です。
子どもの居場所・遊び場の支援、子ども向けイベントの実施、物資支援、教育機関再開支援、心理的応急処置アドバイス提供などの子ども支援を行っています。 詳しくはこちら
特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
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