【令和6年能登半島地震緊急支援・第10報】地震発生から2カ月。これまでの活動

(2024.03.01)

2024年1月1日に能登半島で震度7の地震が発生してから2カ月が経ちました。石川県内では241名の死亡が確認され、472カ所で合わせて1万1,449人が避難所に避難しています(2月29日14時時点)。この地震により被災された皆さまが一日も早く安心・安全な日常を取り戻すことができるように祈りつつ、ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)は1月7日より石川県にスタッフを派遣し、子ども支援を中心とした活動を行っています。

これまでに実施してきた活動

▶子どもの遊び場(チャイルド・フレンドリースペース)をオープン

2月22日から24日までの3日間、輪島市内の小学校の体育館で子どもたちが好きな遊びをできる「チャイルド・フレンドリー・スペース(CFS)」をオープンしました。好評につき、2月29日と3月の上旬にも同じ場所でCFS開催が決まっています。

▶仮設住宅への物資支援

WVJは、西川株式会社(代表取締役:菅野達志、以下「nishikawa」)と連携し、2024年2月3日、震災後初となる輪島市内の仮設住宅18戸に入居される55名、2月23日に新たに完成した仮設住宅29戸に入居される73名、計128名の皆さまに寝具セットを支援しました。
また、WVJはご入居世帯のお子さま向けに文房具などのプレゼントを準備して仮設住宅にお納めしました。

▶子ども向けイベント実施

避難生活が長引き、余震も続く中でストレスを抱えている子どもたちのためにWVJは、子どもたちに思いっきり遊び、のびのびと身体を動かしてもらおうと、「子どもコンサルタント」として活躍されている原坂一郎さんの協力を得て、1月20、21、22日の3日間にわたり、七尾市ならびに輪島市の学校や避難所など4カ所で、子ども向けイベント「わくわくデー」を関係者と連携し開催しました。

▶子どもの居場所を支援

金沢市内「いしかわ総合スポーツセンター」が県内広域避難の方の受け入れを開始するという情報をえて1月8日の日夕方に訪問、他団体と連携して急遽、避難所内の子どもの居場所の立ち上げをサポートしました。

▶子ども向け物資支援、学校・保育所・放課後学童クラブ再開のための物資支援

輪島市門前町や輪島市の市街地にて、学校、保育園、輪島市健康ふれあいセンター(子育て健康課)、輪島市役所(輪島市教育委員会)、輪島市社会福祉協議会などを訪問し、子どもの居場所や学校再開に向けてのニーズ調査を行い、必要な支援物資をお届けしています。

▶心理的応急処置(PFA)アドバイス提供

WVJは、2024年2月9日(金)に七尾市で、10日(土)に河北郡内灘町で、日ごろ子どもたちと最も多く接し、子ども支援の最前線に立つ、保育士、保護者、キリスト教会の教会学校教師の皆さんを対象に、PFA(心理的応急処置)研修を実施しました。
PFAは災害や事故など危機的なできごとを経験した人に対し、医師などの専門職以外の人が、心の応急手当てを提供する手法です。研修では「準備」「見る」「聞く」「つなぐ」の行動原則を話し合いやロールプレイを交えて学んでいただきました。

募金を受け付けています

ワールド・ビジョン・ジャパンでは、「能登半島地震緊急支援募金」を受け付けています。ご協力をお願いいたします。
募金は、寄付金控除等の対象となります。



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