(2020.09.17)
スリランカ民主社会主義共和国(以下、スリランカ)の基礎データ
首都:スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ
言語:公用語(シンハラ語、タミル語)、連結語(英語)
民族:シンハラ人(74.9%)、タミル人(15.3%)、スリランカ・ムーア人(9.3%)(一部地域を除く値)
宗教:仏教徒(70.1%)、ヒンドゥ教徒(12.6%)、イスラム教徒(9.7%)、キリスト教徒(7.6%)(一部地域を除く値)
面積:6万5,610 km2(北海道の約0.8倍)
人口:約2,103万人(2016年)
インド洋の真珠とも言われる緑豊かな熱帯の島で、面積は北海道の約8割です。紅茶の生産が盛んで、主要産業は農業と繊維業です。1975年にイギリスから独立後、26年間にわたってスリランカ反政府武装勢力タミル・イーラム解放の虎(LTTE)と政府との国内紛争が続きました。2009年に紛争が終結した後は、コロンボを中心とした西部に焦点を当てた経済開発によって南アジア有数の経済成長を遂げました。一方で、地方と都市の間で顕著な格差が広がっています。世界遺産を8つ有するスリランカでは、紛争終結後に観光客が増えていました。2019年4月に起きた連続爆破テロの影響、そして現在は新型コロナウイルス感染症の影響で観光業は大きな打撃を受けています。
ワールド・ビジョン・ジャパンでは、チャイルド・スポンサーシップにより、地図の★印のついた地域で支援活動を行っています。
スリランカでのチャイルド・スポンサーシップによる活動の詳細こちら
スリランカは、成人識字率が90%を超え、出生時平均余命も70歳以上と高く、乳児死亡率も途上国の中では極めて低い(1,000人あたり6.1人)*など、社会開発の指標は良好で、国内紛争からの復興も進んでいます。一方、近年は気候変動による干ばつ・洪水等の災害が増え、特に農業を中心に生計を立てている地方部の貧困が深刻化しています。
ワールド・ビジョン・ジャパンが支援するリディマリヤッダ地域では約52%の人々がスリランカ政府の定める貧困ライン以下で生活しており**、家計のひっ迫により栄養状況や教育水準の低さなどが課題となっています。
データ出典:
* World Bank (成人識字率、出生時平均余命:2018年、乳児死亡率:2019年)
** ワールド・ビジョン調査
ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 開発事業第2課