(2017.07.12)
ワールド・ビジョン・ジャパンは、チャイルド・スポンサーを対象に地域の活動を視察し、チャイルドに会っていただける支援地訪問ツアーを、年に2~3回企画しています。
2017年6月25日から7月2日までの日程で、19人のチャイルド・スポンサーがルワンダを訪問しました。支援しているチャイルドとの交流のほか、教育支援、平和構築、生計向上支援などについて、活動の成果を視察しました。チャイルドを支える人々や活動を知ることで、チャイルド・スポンサーシップによる地域支援を一層ご理解いただく機会となりました。
首都キガリから支援地域までは車で約3時間。2年前のルワンダ支援地訪問ツアーに参加したチャイルド・スポンサーによると、街頭が灯ったり道路がきれいになったりしているとのこと!急速に発展しているようです。
支援地に到着すると、チャイルドたちの歌とダンスの大歓迎を受けました!写真を見せたりおもちゃで遊んだり、チャイルドの家族との交流も楽しいひと時となりました。
<読書クラブ>
ルワンダではひとクラスあたりの人数が多く、勉強に遅れがちな子どもに目が届きにくいという現状があります。
読書クラブは、地域のボランティア、場所を提供してくださる方の協力で運営されています。子どもたちが放課後に集まり、歌や踊りを取り入れて読み書きの力の向上を目指しています。
地域の読書クラブでは、歌いながら言葉を覚えているそう。動画で紹介します。
内陸国のルワンダで貴重なタンパク源となる魚の養殖を行っているグループを訪問。子どもたちの栄養状態や収入を向上させて生活環境を改善しようという取り組みを知ることができました。
<もうひとつの生計向上プロジェクト>
養殖用のため池の上には写真のような小屋が建っており、中ではウサギが飼われていました。池に落ちるウサギの糞が、養殖されている魚の餌となります。
魚だけでなく、増えたウサギを販売することで地域の人々の収入の向上に役立っています。
皆で少額ずつ積み立てたお金を投資につなげようという発想で、ハチの巣箱やハチの巣からハチミツを取り出す器具を購入。
これまではハチの巣を売っていましたが、ハチミツをボトリングして付加価値をつけて販売するようになりました。
今後はハチミツのボトルに貼るオリジナルのラベルを作ったりお店を開いたりして、さらなる収入向上を目指したいということです。
養蜂で使う道具を見せていただきました
<平和の木プロジェクト>
ルワンダは、1994年、わずか100日間で80万人以上が殺されるという歴史上稀に見る悲惨な過去を、国民が一致団結して乗り越えたことから「奇跡の国」と言われています。ワールド・ビジョンは、ジェノサイド(大量虐殺)の加害者と被害者が、お互いの家に植えた木を育てるために行き来することなどにより、和解を促進する「平和の木プロジェクト」を行っています。この平和構築の取組に参加している方々のお話をうかがいました。
憎しみを次世代へ引き継がないように許し合い、今はふたたび親しい隣人となったと静かに語る2人の姿に、深く考えさせられ、感動したとの声が多く聞かれました。
ルワンダの人々は、真の和解に向けて努力し続けています。どの家庭の庭にも平和の木が育ちオレンジが実る頃、ルワンダの人々の心にも真の平和が実るのでしょう。
加害者と被害者の家族から話を聞いたあと、オレンジの木を育てている様子を見せていただきました
地域の方々とともに、貧しく脆弱な家庭の家の建設作業に参加しました。
4人の子どもを抱え、牛とともに不衛生な家で生活をしてきたシングルマザーは、自分は忘れられた存在ではなかったと喜び、感謝の祈りをささげてくれました。
近所の人たちは作業中に歌と踊りで励ましてくださいました。
壁作りのためにまず土を丸めて、壁を塗った時の動画をぜひご覧ください!
ジェノサイドメモリアルセンターで悲しい過去を知りました。平和の木プロジェクト訪問で、その過去を次世代が繰り返さず許し合えていることに感動しました。(自分だったらとても出来ないと思います)(匿名)