ワールド・ビジョン・ジャパンでは、日本の皆さまからのご寄付と、政府機関等からの助成を受けて、バングラデシュの各地で支援活動を進めています。
皆さまからのチャイルド・スポンサーシップを通じたご支援で、通算30年以上にわたり農村部での地域開発支援を進める一方、近年では、人口密度の高い都市部特有の問題や、難民問題にも取り組んでいます。
首都ダッカのスラム地域では、外務省「日本NGO連携無償資金(N連)」の助成を受けて、衛生改善事業を実施しています。ミャンマーとの国境にあるロヒンギャ難民キャンプでは、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて、子どもや女性を暴力から守る活動等を行っています。
昨年から続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大は、バングラデシュ各地の事業運営にも影響を及ぼしています。人口密度が世界有数の首都ダッカのスラムや、国境近くの難民キャンプ等では、感染予防に重要な3密の回避やこまめな手洗い等を行うのは簡単ではありません。
このたび、バングラデシュでの事業を担当する日本人スタッフから、事業の背景、コロナ禍での葛藤、最前線のスタッフが心に抱く思い等を、ご報告いたします。日本とは大きく異なる生活環境を理解し、日本に暮らす私たちができることを皆さまと考える機会になればと願っています。
スピーカー 新口 慎太郎 支援事業部プログラム・コーディネーター
早稲田大学社会科学部卒、英国バーミンガム大学国際協調と安全保障修士課程修了。2016年から3年間、在カンボジア日本国大使館において保健医療や地雷・不発弾撤去の分野を中心とした草の根型ODA案件の形成と実施監理を担当。帰国後、国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所において人材育成事業に携わり、津波防災に関わる女性のリーダーシップ研修や核軍縮・不拡散トレーニングプログラムなどを担当。
2020年4月にワールド・ビジョン・ジャパンに入団。現在、ロヒンギャ難民支援をはじめとする南アジアおよび中南米における事業を担当。
司会 松尾 朋美 ワールド・ビジョン・ジャパン事務局