アジアの子どもたちとワールド・ビジョンの活動

アジアの子どもたちを取り巻く問題

アジアは、経済的、社会的に大きく成長している中、7億人以上の人々が貧困下に暮らしていると言われています。アジア全体で、急激な人口増加や経済発展にともなうスラムの拡大や、都市部と農村部の経済格差が問題となっており、スラムの過密で不衛生な環境は子どもの健康に大きく影響しています。一方で14歳未満人口の割合は減少しており、教育保健分野の支援は「量」より「質」の向上が重要であると指摘されています。またアジアは洪水、台風、地震などの自然災害の多発地域であることから、防災が大きな課題の一つとなっています。


特に少数民族や移民が社会的に弱い立場に置かれており、一例として、ベンガル系ムスリム人のロヒンギャ族約40万人が、難民としてミャンマーからバングラデシュに流入しています。近年増加している難民や移民の子どもたちは、人身取引、児童労働、搾取、権利侵害などの暴力の危険にさらされています。ワールド・ビジョンは、アジアの最も貧しく弱い立場にいる人々が直面する問題と向き合い、60 年以上に渡りこの地域で地域開発プログラムを実施しています。

スラム近郊でゴミを拾い生活をしていた家族(カンボジア)

ワールド・ビジョン・ジャパン:アジアの支援国

台風の影響で移動にボートが必要となった村(フィリピン)


アジア支援の方針と活動


ワールド・ビジョン・ジャパンは、アジア15カ国でチャイルド・スポンサーシップ事業や募金助成金事業を実施しています。包括的に貧困、不平等、不公平を改善することを通じて、子どもたちが健やかに豊かないのちを生きられる社会を目指し、以下の5つの重点分野を掲げて課題解決に取り組んでいます。

①栄養不良の削減
②虐待や搾取などの暴力からの子どもの保護
③教育の質改善
④災害対策や生計向上を通じた地域社会のレジリエンス強化
⑤都市化の弊害への対応
焼バナナを食べる兄弟(カンボジア)
災害後に避難先でお絵かきをする子どもたち(フィリピン)
読書クラブで文字を学ぶ少数民族の子どもたち(ベトナム)
厳しい貧困の中で暮らす一家(バングラデシュ)

アジア地域の動画と関連ページ

子どもたちの動画


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インドのカンドゥクールADPから届いた動画をご紹介します。「子どもクラブ」に参加した子どもたちの様子がご覧いただけます。元気いっぱいに歌って飛び跳ねる楽しそうな子どもたちの様子をぜひご覧ください!
ネパールの西ドティADPから届いた動画をご紹介します。「子どもクラブ」の子どもたちが、劇をしている様子がご覧いただけます。劇の内容は、地域の問題点がテーマとなっています。どのような内容なのでしょうか?ぜひご覧ください!
タイのトゥンワADPから届いた動画をご紹介します。ユースグループの中学生たちが、昼休みに勉強会を開いています。勉強会は、思春期に必要な知識を共有し一緒に考えていくことを目的としています。上級生がリーダーシップを取り、子どもたちだけで学んでいる姿をぜひご覧ください!