シリア危機が平和的に解決されることを望みます

2013.08.30

懸念される子どもたちへの影響

レバノンに逃れてきたシリア人の母子
レバノンに逃れてきたシリア人の母子

シリアでの化学兵器使用疑惑をめぐり、欧米諸国による軍事介入の危機が高まっています。この状況に対してワールド・ビジョンは、対話を基調とした非暴力的な方法で、この難局が打開されることを望みます。子どもたちへの暴力が終わり、この紛争に関わる全ての国・団体が、国際人道法や子どもと紛争に関する国連決議に基づいて行動するよう求めます。

2011年から内戦状態にあったシリアでは、これまでに、7,000人の子どもを含む10万人以上の一般市民が命を落とし、100万人を超える子どもたちが祖国を追われ難民として生活することを余儀なくされています。

ワールド・ビジョンの中東・東欧地域リーダーであるコニー・レンネンバーグは次のように語ります。
「あまりにも多くの子どもたちが命を奪われ、傷つけられ、利用され、故郷を追われています。命を落とした7,000人の子どもたちはもう戻ってきません。私たちは、子どもたちにこれ以上被害が及ばないように活動していますが、世界のリーダーたちにこう言いたい『今こそ団結して、子どもを死から守ってください。』と。私たちは、平和的に紛争を解決できるということを次世代に示す責任があるのです

ワールド・ビジョンはシリアと周辺諸国で緊急支援を行っています

レバノンの難民キャンプに暮らす子どもたち
レバノンの難民キャンプに暮らす子どもたち

ワールド・ビジョンはシリアにおいて、飲料水の配布、衛生施設の整備などを行う一方、隣国ヨルダンとレバノンにおいても、水や食糧、教育、子どもの保護などの活動を行っています。また、今後増加が予想される難民対策として、ヨルダンでは、3万人を収容できる難民キャンプに水・衛生設備を建設しています。


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