(2020.08.26)
8月4日にレバノンの首都ベイルートを揺るがした爆発は、少なくとも170人が死亡し、約6,500人が負傷するという大惨事となりました。爆発の衝撃波は道路や建物に深刻な被害をもたらし、家々のガラスを粉々に砕きました。
人口約200万人のこの都市の15%(約30万人)が、家を失うなどして今も避難生活を強いられています。人々は親戚や友人とともに学校や他の公共施設に身を寄せており、現地からの報告によると、50万人もの人々が食料や衣服、安全な避難所等の緊急的な支援を必要としています。
「大爆発を生き延びた人々は、通りに出て片付けをし、再び連帯し、愛する人を支えようとしています。その一方で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応に追われていた病院は、今は、爆発で重症を負った人々であふれかえっています。これは、ウイルスの拡散リスクを増大させるのではないかと非常に懸念しています」と、ワールド・ビジョン・レバノンの事務局長、ハンス・べダースキーは語ります。
ワールド・ビジョンは現在、12万人(うち半数は子ども)を対象として次のような支援活動を進めています。
ワールド・ビジョンは1975年からレバノンで活動しており、爆発のあった地域の一部では11年間の活動実績があります。広報マネージャーのジョセフィン・ハダッドは、「私たちは被災地に住んでいる子どもたちや家族を本当に心配しています。この爆発が彼らに与えた影響の全容を把握しようと努めています。爆発は、ベイルートだけではなく、レバノンという国全体を揺るがしています」と述べました。