村での暮らし、ぼくの1日 [カンボジアのコンリティー君]

2012.09.03

コンリティー君
コンリティー君

チャイルドは支援地域でどんな一日を過ごしているのでしょう。
学校にはどうやって通い、家ではどんな暮らしをしているのでしょう。

チャイルド・スポンサーの皆さまからの「チャイルドの生活の様子が知りたい!」
という声にお応えし、カンボジアのポニャー・ルウ地域に暮らす、
コンリティー君のある一日の様子をご紹介します。

【5:00】
小学校5年生のコンリティー君は、働き者です。
毎朝、お母さんと一緒にたい肥を作るため、牛小屋で牛の糞集めの手伝いをします。

【7:00】
顔と手を洗ってから朝食をとります。

お姉さんが雑貨店の商品の仕入れに出かけている間、コンリティー君が
赤ちゃんの面倒をみます。
赤ちゃんが眠ると、コンリティー君は宿題を始めます。

お母さんやお姉さんが畑に出ているときは、コンリティー君が雑貨店の番をします。

【9:30】
昼食の準備。
薪を準備して、家族で食べるご飯を炊きます。


【10:00】
木曜日と日曜日は、コンリティー君が洗濯をする日です。
残りの時間は、刈り取りの済んだ田んぼや空き地で友だちとサッカーをして遊びます。

【11:00】
昼食。
田んぼで草を食べさせるために牛をつないできた後、体を洗って
お昼ご飯を食べます。

多くのカンボジア人は昼寝をする習慣がありますが、コンリティー君はしません。


【12:30】
登校。2キロ先の学校に向かいます。
月曜日から土曜日まで授業は13:00開始です。

【17:05】
家に帰ると、ちょっと休んでから田んぼに牛を連れ戻しにいきます。

【18:00】
夕食。
その後、また少し休んでから、母親が軒先の雑貨店に広げていた
商品を家にしまうお手伝いをします。

それから本を読んだり宿題をしたりします。

【20:15】
就寝。
長い1日の終わり。

また翌朝5:00に起きるまで、ぐっすり眠ります。

「ワールド・ビジョンは、子どもが教育を受ける重要性を教えてくれています」

コンリティー君はお母さん、お姉さん、お姉さんの夫とその赤ちゃんの5人暮らし。お母さんは農業をするかたわら軒先で雑貨店も営んでいます。コンリティー君のお父さんが事故で亡くなってからは、お母さんが一家の大黒柱として家族を支えています。

「息子がチャイルドになり日本のスポンサーの方から支援を受けるようになりました。
ワールド・ビジョンは、子どもが教育を受ける重要性を教えてくれています。
子どもは将来、自動車修理工になりたいと言っています。
必要ならば高等教育を受ける機会も与えてあげたいです」

とコンリティー君のお母さん。


カンボジアのポニャー・ルウ地域は、不十分な衛生環境、不安定な収入、成人の識字率の低さ、医師不足など課題が多い地域です。子どもやその家族が暮らしやすい環境を作るためには、地域住民が助け会うことが不可欠です。ワールド・ビジョンでは、子ども達をとりまくこうした課題に、"地域開発"という観点から取り組んでいます。



"何もかも"はできなくとも、"何か"はきっとできる



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