(2022.11.29)
「大好きだった学校をやめて、今は、やぎの世話をする仕事をしています。1日働いても1,000チャット(約70円) にしかならないけど、僕が稼がないと家族が食べていけないんだ」
ワールド・ビジョン・ジャパンが支援するカンディタン地域で、おばあちゃんと兄弟たちと暮らす、12歳のチャンくんの言葉です。チャンくんの両親は、チャンくんと兄弟たちを置いて、出て行ってしまいました。チャンくんが暮らす村では、このように教育をあきらめて働くことを余儀なくされている子どもたちが少なくありません。
(メモ欄に「ミャンマーのチャイルド希望」とご記入ください)
ミャンマーでの事業を担当する志澤スタッフは、こう語ります。
「ミャンマーの危機は長期化し、子どもたちを取り巻く環境は日に日に厳しくなっています。ワールド・ビジョン・ジャパンが2019年から開発支援プログラムを開始したカンディタン地域でも、政変の影響を受けて、計画通りに活動を進めることがままならない時期がありました。混乱の中で、スタッフも様々な困難に直面しています。
今、ワールド・ビジョン・ジャパンは、定期的にチャイルドの状況をモニタリングしながら、支援継続に努めています。そして今後も、必要に応じて緊急支援活動も交えながら、カンディタン地域での支援活動を拡大していきます。
先の見えない危機が広がる時だからこそ、私は、住民と信頼関係を築き、長期的な視点で子どもたちの将来の基盤を作っていくチャイルド・スポンサーシップは、とても有効な支援方法だと確信しています。チャイルド・スポンサーの皆さまの温かいご支援が、厳しい環境で暮らす子どもたちの大きな支えとなるということも、これまでに幾度となく目にしてきました。チャンくんのようなミャンマーの子どもたちが、希望を持って健やかに成長していけるよう、子どもたちを守り育む輪の中に、ぜひ多くの方に加わっていただきたいと願っています」
カンディタン地域では、住民の9割以上が農業で生計を立てていますが、日雇い労働者も多く、十分な収入を得ることができません。そうした家庭では、子どもが学校をやめて働いたり、女の子が若くして結婚したりと、子どもへの影響が深刻です。また、貧困のため栄養のある食事がとれず、栄養不良に陥る子どもたちも多くいます。
(メモ欄に「ミャンマーのチャイルド希望」とご記入ください)
カンディタン地域では、以下の活動を実施していきます。