東南
アジアに位置する島国で、約7,100の島々からなるフィリピン。首都のマニラから南東へ約561Kmの場所に位置する、サマール島南部のサンタリタ市の13ヵ村を対象に、サマールADPを実施しています。サンタリタ市は、 サマール州でも最も貧しい地域の1つです。
3人の子どもの母親であるラーマさんは、子どもたちがより健康的に過ごすことができるように、子どもの栄養と健康管理について学びました。
「以前は、子どもたちに栄養のある食事を食べさせることの重要性をあまり理解していませんでした。栄養のある食事を作るとお金がかかると思っていました。3番目の子どもが病気になって低体重だとわかった時はとても心配でした」
ラーマさんは次のように振り返ります。
「その後、私は地域の栄養グループに入って自分で作ることのできる健康的な食事について学びました。このグループで習った通り、野菜を使った料理を子どもたちに食べさせたところ、健康状態が良くなりました。学んだことをたった12日間実行しただけで娘の体重が増え始め、3カ月後にはすっかり元気になりました。
今は家庭菜園で野菜を育てているので、家族に栄養のあるものを食べさせることができます。子どもたちのために栄養豊富な食事を作る上で、お金はそれほど必要ではないとわかりました。地域で採れる食材を工夫して使えば、私のような母親でも、子どもたちをより良い将来に向けて健康に育てることができるのです」
サマールADPでは、子どもたちを病気から守るために、栄養や健康管理、病気の予防のための啓発活動や研修を地域住民に対して行っています。地域の状況を少しでも改善して、子どもたちが本来持っている可能性を伸ばすため、これからも活動を続けていきます。
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