(2015.09.01)
2つのADPでは、子どもたちの栄養改善が大きな課題となっています。日本のチャイルド・スポンサーの皆さまの支援によって栄養ある食事を子どもたちに作ることができるようになった母親のグループ、支援された牛のミルクの販売で収入が増えたグループ、ヤシの葉を編んで販売することができるようになった女性グループなど、複数の村を訪問しました。訪問する先々で、(参加者の言葉をお借りすると)「身に余るほどの歓迎」を受けました。
どこを訪問しても、ビックリするぐらい多くの子どもたちが迎えてくれました。輝くような笑顔、笑顔、笑顔!
「私の名前は○○です!」と元気に挨拶しながら握手を求めてくる子、恥ずかしそうな笑顔でそっと手を握ってくれる子、モデルのようにポーズを決めて写真撮影ばっちりですとばかりに「ドヤ顔」をしてくれる子・・・。参加者のお一人おひとりに、印象に残った子がいたはずです。
今回のツアーで訪問した2つのADPは、ともに2009年にチャイルド・スポンサーシップを通して支援活動が開始された地域です。どちらの地域でも子どもの栄養不良が大きな課題となっていますが、その背景には土地を持たない農民の貧困、男性のアルコール中毒、女性の立場が弱いといった問題がありました。日本の皆さまからのご支援は、確実にこうした問題に対して良い変化を生み出していることが分かりました。
数字での説明に加え(例:キラユADPでは特に貧しい200世帯にヤギを支給)、行く先々で迎えてくれる村の人たちの明るい表情に出会い、支援が地域でよい形で進んでいることを肌で感じました。村での歓迎のセレモニー中、すっと立ち上がり、「支援のおかげで家計に余裕ができて、子どもの成績も上がったんです!」「私の家では・・・」とエピソードを話してくださる女性が何人もいらっしゃったのも、心に残る一場面でした。
「身に余る」と感じるほどの歓迎と感謝は、日本のチャイルド・スポンサーの皆さまがこの5年間に届けてくださった尊いご支援に対するものであることに気づき、「帰国したら、ぜひこのことを伝えなければ!」と襟を正す気持ちになりました。
支援地域での活動を見て回るだけでなく、小学校に併設の菜園に野菜の苗を植えたり、幼稚園の壁にペンキを塗りなおす活動に参加する機会もありました。子どもたちと一緒にバレーボールをして、文字通り「汗を流した」参加者も。
※訪問した地域が一年で最も暑い時期は3月~4月なのですが、今回8月に訪問したときも32℃~36℃くらいの気温でした。普通に過ごしていても汗が流れるほどでしたが、木陰や屋内は涼しく感じられました。
たくさんの人たちが地域のため、子どもたちのために働いているんだなということが分かりました。栄養価の高いものを子どもたちに食べさせたり、その作り方を教えたり、牛やヤギを支給したり...どれも大切な活動だと思いました。また、そうした活動を幅広く行っているスタッフの方々の熱意が伝わってきました。
自分のチャイルドやその家族と会えたことは、本当に嬉しかったです。私の支援がちゃんと届いているんだな、ということを実感しました。チャイルドの母親が自分と同い年だったこともあり、チャイルドだけでなく家族みんなへ親しみを感じました。会いに行かなければ、こんな気持ちにならなかったと思います。本当に会えて良かったです。(高宮あゆみさん)
支援地域で話されているタミル語で「ありがとう」の意味を表す「ミッカ ナンドリッ」。ツアー中に何度この言葉を繰り返したか、分かりません。
温かく歓迎してくれた村の皆さん、輝くような笑顔を見せてくれた子どもたち、訪問にあたってあらゆる準備をしてくれた現地スタッフに、心から「ミッカ ナンドリッ!!」