「医者になりたい」という夢を小さなヤギが支えています ~ウガンダより~

2012.04.23

大好きなヤギを抱えるハムザ君
大好きなヤギを抱えるハムザ君

ワールド・ビジョン・ジャパンがチャイルド・スポンサーシップによる支援を行っている、ウガンダのカサウォ地域で、ヤギを支給されたハムザ君は、輝くような笑顔で話し始めました。「ワールド・ビジョンが僕に1匹のヤギをくれたんだ。今は8匹にもなったんだ!」ヤギはハムザ君の喜びの源です。

ハムザ君は、両親を彼が8歳の時に亡くした孤児です。
祖母のエヴァさんが、小作農として働きながら、ハムザ君を含む8人の孫を養っています。小さな土地で、さつまいも、とうもろこし、豆を育て、ここで取れるものすべてが家族の食用となります。「大家族を食べさせなければならないので、売る分までないのです」と彼女は言います。そんな彼らにとって、ヤギの乳は貴重な栄養源になっています。また、もし、家族の誰かが病気になったり、ハムザ君の学費をきちんと払えなくなることがあった場合でも、ヤギを売りお金を作ることができます。

蚊帳の支援に笑顔を見せる女の子
蚊帳の支援に笑顔を見せる女の子

厳しい食料事情に加えて、この地域では、マラリアが大きな脅威で、子どもたちの大きな死亡原因の1つとなっています。ハムザ君の家ではワールド・ビジョンから2枚の蚊帳を受け取り、それを子どもたちが一緒に使っています。ワールド・ビジョンは、支援を行っている地域全体に蚊帳配布の支援を行っていますが、そうすることでマラリア予防の効果が高まるのです。

チャイルド・スポンサーシップの活動は、支援地域に住む子どもはもちろん、その家族や、子どもが暮らす地域の広い範囲に相乗効果や成果をもたらしています。

ヤギの乳で栄養がよくなり、マラリアの予防もできるようになったハムザ君は、元気に学校に通っています。彼の好きな科目は科学で、将来の夢は医者になることです。

ワールド・ビジョン・ジャパンでは、チャイルド・スポンサーを募集しています。
世界の子どもたちの夢を支える活動に、ぜひ、ご協力をお願いします!

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