ワールド・ビジョンが実践している、ハード、ソフト両面の「水」「衛生」支援について「第1回 私の村に「水」が来た日~バイオレットのストーリー~」、「第2回 成果が続く水支援」に引き続きご報告します。
■「衛生」について知る大切さ
住んでいる地域にトイレがない、またはトイレを使用する習慣や手洗いの習慣がないため、毎日約1400人の子どもが命を落としています。
安全な水を届けるだけでなく、「衛生」についての正しい知識を人々に伝えることが重要です。ワールド・ビジョンでは、コミュニティにトイレの設置を促し、衛生啓発活動に取り組んでいます。正しい知識を普及させることで、子どもたちの命を守っています。
■トイレを使うことが当たり前になるために
支援地域の中には、もともとトイレを使う習慣がない地域もあります。野外排泄は衛生面での問題や、人気のない場所での危険性もあり、これをなくしていくことが急務です。
支援活動では、意識や行動を変えるための取り組みや公共施設へのトイレの設置、自宅にトイレを作るための資材を提供しています。
■歌や踊りで「衛生」の大切さを定着
小さい頃からの手洗いの習慣は、子どもたちが健康に過ごすために必要です。支援地域の小学校では衛生に関わる啓発活動を盛んに行っています。
まず、子どもを教える教師が、地域の保健員などを通じて学び、次いで、子どもたちは授業や保健クラブなどの活動を通じて衛生の大切さを学びます。
さらに、慣れ親しんでいる寸劇や歌、踊りを通じて、清潔を保つこと、トイレを適切に利用することなど、学んだことの大切さを定着させます。