(2019.11.15)
ネオンが照らす プノンペンの夜
毎日 この繁華街で 働いています
仕事は 売り子
パックに詰めた食べ物を 屋台で食事をする人たちに 売り歩きます
今日は なかなか売れません
家族で楽しそうに食事をする 女の子
友だちと盛り上がる 若い人たち
そんな客の間を 10キロものトレイを持ち 何時間も歩きます
ギャンブルに手を出し 家を出たお母さんの借金を返すため
学校をやめて 働き始めました
朝は売り物の仕込み それを終えると街に売りに出ます
休むひまなど ありません
今、13歳です
おばあちゃんの誕生日を 祝ってあげたい
病気のおじいちゃんに ちゃんとご飯を食べさせてあげたい
お医者さんになりたい
夢はまだ、あきらめていません
シナちゃんは、わざわざ遠くのレストランまで売りに行っています。近くのお店だと、以前通っていた学校の友達に会ってしまうかもしれないから...
「シナはとてもいい子で、家の手伝いも仕事もしてくれます。学校を辞めたのは生活のためです。本当は学校に行かせてやりたいのですが...。孫に何もしてやれないのがつらいです」と話すおばあちゃん