紛争、感染症の拡大、自然災害、長期にわたる情勢不安。世界で最も複雑な人道危機下のコンゴ民主共和国では、多くの子どもたちが急性栄養不良のリスクを抱えています。現地での支援活動について、スタッフの声をお聞きください。
コンゴ民主共和国で命の危険にあった幼い女の子ディエラちゃんとその父親テオさんのエピソードです。
ディエラちゃんが2カ月だったときに、ディエラちゃんのお母さんは、武装グループの襲撃で命を落としました。ディエラちゃんが暮らす地域では、こうした事件は珍しいことではありません。
母乳を飲むことができなくなったディエラちゃんは、急性栄養不良から昏睡状態に陥り、父親のテオさんにより、ワールド・ビジョンが支援する地域の保健センターに連れて来られました。ディエラちゃんを診察し、事態を重く見たセンターのスタッフは近くの病院に連絡。スタッフの適切な判断により入院治療を受けられたディエラちゃんは、命の危険から脱することができました。
退院後地域に戻ってきたディエラちゃんと父親のテオさんは、近隣の栄養治療センターに通い、栄養治療食の提供や栄養に関する研修などの支援を受け、回復していきました。1歳半になったディエラちゃんは、自分で立てるほどに順調に回復し、今は保健センターで継続的に発育状態のモニタリングを受けています。
そして、未来を築くため、父親のテオさんは、地域の農業支援プログラムに参加しています。作物の種の提供や研修などの支援を通じて、十分な量の農作物を収穫することができ、いまや残りを販売することもできるようになっています。テオさんの他に2,000人以上のビンザ地域の住民が農業支援プログラムに参加しています。父親のテオさんから感謝のメッセージが届いていますので、ぜひご覧ください。
プロジェクト・サポーターの皆さまからのご寄付によって、命の危険にあったディエラちゃんを栄養不良から守り、回復を支え、父親のテオとともに未来を築くことができるよう支援することができました。
その他、皆さまの募金により例えば次のような支援を行うことができます。
プロジェクト・サポーターは、月々1,000円からの継続支援プログラムです。
紛争や自然災害でもっとも大きな影響を受けるのは子どもたちです。子どもたちの命を守り、回復を支え、未来を築くための支援にご参加ください。詳しくはこちら