イラク北部に位置するニナワ県の中でもシリアとの国境に近いタル・アファル市は、2014年6月からの約3年間、武装勢力によって占拠されていました。2017年8月のイラク軍による奪還作戦の際には、空爆を含む激しい戦闘が行われ、市内の32%の住宅が損壊し、教育施設を含む多くのインフラが破壊されました。また、この数年間で同市からは大勢の市民が周辺地域に避難しましたが、紛争によって破壊された教育施設、病院、給水設備や電力などのインフラの復旧が進んでいないことが、避難した人々の帰還を妨げていました。
募集を開始したところ、想定を大幅に上回る3,200万円(一口100万円×32口)の支援が寄せられました。そのため、当初計画していた女子中学校(1校)だけでなく、小学校(1校)でも校舎修復、学校備品・学用品の整備を実施することができました。
銃弾の跡が生々しく残っていた壁(左)は、表面タイルを取り換え、紛争前の姿を取り戻しました(女子中学校)
危険なガラスやコンクリートの破片をすべて撤去し、子どもたちの笑顔があふれる教室となりました(小学校)
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