エルサルバドルからチャイルド・ストーリーが届きました!

(2018.4.25)

チャイルド・スポンサーシップを通して支援を受けている、子どもたちやその家族の様子をご紹介します。

子どもたちの生活が改善しています



ワールド・ビジョン・ジャパンが支援するエルサルバドルのサンアグスティン地域は、治安の悪さ、汚染された水と不衛生な住宅環境が原因で頻繁に起こる子どもの下痢と肺炎、貧困ゆえにギャングに加わったりアメリカへの移住を試みる青少年が多いという課題をふまえて、子どもたちの環境を改善するための活動を行っています。

2017年度には新たに2つの教室が建設され、1,500人の小学生と70人の幼稚園児の学習環境が改善されました。

「前は教室の中がとても暑かったです。でも教室が広くきれいになり、前よりも涼しくなりました」と、7歳のアレイダちゃんは嬉しそうに話してくれました(前列右から4番目)。


支援によって新しく建設された教室で学ぶ子どもたち


支援を通して自信がつき、障がいを乗り越えることができたヤンシーちゃん

聴覚に障がいをもつヤンシーちゃんは、支援を通して裁縫を学ぶことができました。

「娘には聴覚障がいがあり、とても引っ込み思案な性格だったため、人とのコミュニケーションに困難を抱えていました。私たちが暮らす農村部では、娘は教育的支援を受けることができず、勉強する上でも困難がありました」と語るのは、母親のローサさんです。

「ワールド・ビジョンの支援を受けて、娘は新しい技能を身につけていきました。裁縫を学び、スポーツ競技にも参加するようになりました。夢中になって取り組む中で自信がつき、ヤンシーは全国障がい者スポーツ大会でこれまでに14個のメダルを獲得しました。コミュニケーション能力も向上し、今は手話を学んでいます。私は娘をとても誇らしく思います

ローサさん(左)と自慢の娘ヤンシーちゃん(右)。娘が特別な支援を受けて、聴覚障がいに負けずにスポーツ競技で優秀な成績を修めていることを、ローサさんは誇りに思っています

皆さまのご支援に感謝しています

サンアグスティンADPのマネージャー、ラファエルからは、次のようなメッセージが届いています。

「サンアグスティン地域の子どもたちの生活に変化をもたらすため、ご支援くださり誠にありがとうございます。今年の最大の成果は、子どもたちが勉強により集中できるよう、学習環境を改善できたことです。また、子どもたちが緊急時の対応について学べたことも喜ばしい成果でした。

一方で、私たちが直面している最大の課題は、ギャングの存在と暴力の脅威により、多くの家族が地域を離れてしまうことです。このことが、地域開発活動への子どもたちの継続的な参加を難しくしています。皆さまの継続的なご支援に、改めて心より感謝申し上げます」


サンアグスティンADPでは、地域の状況を少しでも改善して、子どもたちが本来持っている可能性を伸ばすため、これからも活動を続けていきます。


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サンアグスティンADPのマネージャー、ラファエルと地域の子どもたち

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