(2016.4.23)
南米のエクアドルで起きたマグニチュード7.8の大地震の発生から、1週間が経ちます。600人以上の死亡、12,000人以上の負傷が確認され、280校以上の学校に深刻な被害が及び、24,000人以上が避難生活を送っています。
ワールド・ビジョンは、地震発生直後から支援活動を開始し、水や衛生用品等の緊急物資を届けました。そして、地震により突然日常生活を奪われ、大きな不安を抱えて過ごしている子どもたちのために、「チャイルド・フレンドリー・スペース」を開設し、安心して遊び、心のケアを受けられる場を提供しています。現在、5カ所で750人の子どもが参加しており、この週末に6カ所目がオープンする予定です。
・テレビを見ていたときに、全部がゆれ始めたんだ。おばあちゃんとテーブルの下に隠れようとしたけど、おばあちゃんは転んじゃった。(ポルトビエホのCFSに参加するジャスティン君、7歳)
・本当に怖かった。おじさんたちと一緒にいたけど、みんな叫び始めた。なんとか家から逃げ出せたけど(ガブリエラちゃん、6歳)
・家で音楽を聴いてたんだ。ゆれが大きくて転んで体を打ったよ。泣きたい気持ちでいっぱいだった。(ロバート君、8歳)
地震で恐怖を感じた子どもたちにとって、チャイルド・フレンドリー・スペースで、同じような体験をした子どもと出会い話し合ったり、安心できる大人に話を聞いてもらったりすることが、心の安定につながっています。
ワールド・ビジョンは、チャイルド・フレンドリー・スペースの運営や救援物資の支援を続けるとともに、今後は、被災した子どもたちとその家族のための仮設シェルター支援行う計画です。
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