ネパールの新しい支援地から動画が届きました!

2012.08.09

ネパールの新しい支援地から写真、動画が届きました!

新たにネパールチャイルド・スポンサーシップによる支援活動を開始しました。対象地域はネパール西部、カトマンズから飛行機で2時間、さらに車で6時間のセティ県ドティ郡北部に位置する西ドティ地域の7つの村落です。

支援地の集落。家屋の多くは2階建てで、1階は牛などの家畜が、2階に人が暮らしています
収穫、脱穀後のわらを干し草として保存している様子。風景に溶け込んでいる保存方法だと思いませんか

水・衛生の課題

支援地域にある井戸の一例

左の写真は、支援地にある井戸の一例です。

清潔で、安全に飲むことのできる水へのアクセスがあるのは、24%の世帯だけです。
また6%の世帯しか、トイレ設備がありません。
45%の子どもが栄養不足である一方、地域の人々の健康問題への意識が低いという現状があります。
チャイルド・スポンサーシップの支援を通して、水・衛生、健康問題の改善を目指します。

隔離された地形

徒歩で支援地域をまわる今西スタッフ

西ドティ地域は、標高が1000mから3000mの高低差のある地域で、現地事務所から車で3時間でようやく支援地域の入口に入ります。7つ村落はここから徒歩で行くしかない地域に広がっています。

今回、今西スタッフも徒歩で支援地を訪問しましたが、現地スタッフ、住民や子どもたちにとって数時間の徒歩移動はあたり前とのこと。

また重たい荷物はロバや馬の背中に乗せて移動します。ご支援者とチャイルドの手紙は、支援地に暮らすスタッフが運びます。

教育の課題

支援地域の子どもたち

支援地域では、女性が荷物運び、農作業、家事など多くの労働を担っています。
また、女の子には早婚の習慣があります。

男女平等に子どもたちが教育を受けることができるように、成人への啓発と教育へのアクセスを整備することで問題の改善を目指します。
高等教育を受けることができると結婚の年齢が上がるため、早婚を防ぐことができます。

また、教育環境の改善のため、教師への教授法のトレーニングを行ったり、成人への教育への理解を深めてもらうための啓発活動などを行います。



このようなアクセスが困難な立地条件の中、厳しい生活を送らなければいけない地域において、子どもたちの健全な成長を目指す環境づくりを手伝えるのもご支援くださるお一人一人の力の賜物です。

支援地域に人々に「何かをあげる」のではなく、住民たちと問題とその解決策を話し合い、「自分たちで、地域の未来を変える」活動に挑戦していきます。

ネパールの西ドティ地域開発プログラムの近況報告はこちら