3分でわかるフィリピン ~フィリピンって、どんな国?~

(2020.09.25)



フィリピン支援に関わる新口スタッフが解説します!

フィリピン共和国(以下、フィリピン)の基礎データ

首都:マニラ
言語:国語はフィリピノ語、公用語はフィリピノ語および英語。180以上の言語がある。
民族:欧州系・先住民混血72%、先住民7%、アフリカ系・アフリカ系との混血7%、欧州系6%
宗教:国民の83%がカトリック、その他のキリスト教が10%。イスラム教は5%(ミンダナオではイスラム教徒が人口の2割以上)
面積:299,404km2(日本の約8割)
人口:約1億98万人(2015年フィリピン国勢調査)

2020年からフィリピン支援に関わる新口スタッフが、わかりやすく解説します!

フィリピンって、どんな国?

フィリピン共和国(以下、フィリピン)は東南アジアに位置する島国で、約7,100の島々からなっています。東南アジアでは東ティモールと並ぶキリスト教国です。スペインとアメリカによる植民地支配、第2次世界大戦中の日本軍政支配、アメリカによる再植民地化などの過酷な歴史を経て、1946年に独立しました。主要産業は農林水産業ですが、近年では高い英語力を生かしたビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)産業を含めたサービス業やリゾート地を中心とした観光業も中心的な産業として大きく成長しています。

ワールド・ビジョン・ジャパンでは、チャイルド・スポンサーシップにより、地図の★印のついた地域で支援活動を行っています。

フィリピンでのチャイルド・スポンサーシップによる活動の詳細こちら

フィリピンの位置

人々はどんな問題に直面しているの?

  • 31.4%の子どもが基礎生活貧困線(Basic Needs Poverty Line)を下回る水準にあります。
  • 5~15歳の学齢期の子どもの内、285万人が学校に通えていません。
  • 必要なワクチンの接種率が約62%にとどまっており、予防可能な感染症へのリスクが高まっています。
  • 5歳以下の子どもの内、約33%が低身長、約21.5%が低体重であり、子どもの栄養不足が課題となっています。
  • 13~24歳の子どもや若者の内、約64.2%(3人に2人)が身体的な暴力を、約61.5%(5人に3人)が精神的な暴力を経験しています。
  • 台風や地震などの自然災害により、多くの人が住む場所を失い、学校や病院など公共施設やサービスも大きな被害を受けています

データ出典:National Economic and Development Authority (NEDA) and UNICEF Philippines (2018) - Situation Analysis of Children in the Philippines

台風によって損壊した学校。フィリピンは毎年台風や地震などの自然災害によって家屋や学校など、コミュニティ全体が大きな打撃を受け、教育や医療などにも大きな影響を与えています
フィリピンの農村部では上水道や井戸は十分に整備されておらず、女性や子どもたちが中心となって毎日水を汲みに行く必要があります。安全な水へのアクセスの欠如は、感染症の要因の一つとなっています
フィリピンでは低体重児や栄養不良児が課題となっています。ワールド・ビジョンは母親たちへの調理指導などを通じた子どもの栄養改善に取り組んでいます
台風の影響を受けた地域のチャイルド・フレンドリー・スペース。子どもたちが子どもらしく自由に遊べる場所を確保することは、災害時の子どもへの心理的ケアの重要な一部です


新口スタッフより一言

ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 開発事業第2課

新口 慎太郎(しんぐち しんたろう)

日本からの観光や語学留学先としても人気のフィリピンですが、社会格差が存在し、子どもたちは様々な問題に直面しています。ワールド・ビジョンはチャイルド・スポンサーシップによる地域開発プログラムを通じて、教育支援、栄養改善、トイレや給水設備の設置、災害対策、子どもの保護などに取り組んでいます。
1人でも多くのフィリピンの子どもたちが教育を受け、災害から守られて健康に成長できるよう、応援よろしくお願いします!

チャイルド・スポンサーシップを通して地域を応援する
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