3分でわかるマラウイ ~マラウイって、どんな国?~

(2020.10.23)(2024.07.16更新)



マラウイ支援に関わる李スタッフが解説します!

マラウイ共和国(以下、マラウイ)の基礎データ

首都:リロングウェ
言語:チェワ語、英語(以上公用語)、各民族語
民族:バンツー系(主要民族はチェワ、トゥンブーカ、ンゴニ、ヤオ)
宗教:人口の約75%がキリスト教(その他イスラム教、伝統宗教)
面積:11.8万km2(日本の約1/3)
人口:2,041万人(2022年:世銀)

2018年からマラウイ支援に関わる李スタッフが、わかりやすく解説します

マラウイって、どんな国?

アフリカ大陸の南東に位置し、タンザニア、モザンビーク、ザンビアと接する内陸国。南北に細長い国土は北海道と九州を合わせたくらいの広さで、国土はほとんど高原上にあり、マラウイ湖が大きな面積を占めます。伝統的な農業国であり、労働人口の約80%が農業及び農業関連事業に従事しています。タバコ、紅茶、砂糖等の一時農産品が全輸出の8割を占めています。

ワールド・ビジョン・ジャパンでは、チャイルド・スポンサーシップにより、2021年9月まで地図の★印のついた地域で支援活動を行いました。

マラウイでのチャイルド・スポンサーシップによる活動の詳細こちら

マラウイの位置

人々はどんな問題に直面しているの?

貧困、教育、保健・栄養、子どもに対する暴力の問題が顕著です。
  • 村落部で多次元の貧困状態にある子どもは60.5(都市部では25% *1
  • 児童労働に従事している5-17歳の子どもは38% *2
  • 初等教育を卒業し中等教育に移る学生は38.4% (男子40.9%、女子35.8%) *3
  • 往復30分以内に整備された給水設備から飲み水を得られる世帯は67% *4
  • 成長阻害の症状がある5歳未満児の割合は37% *5
  • 18歳になる前に結婚する女性の割合は42% *6

データ出典
*1 Child Poverty in Malawi 2018 Report (The Government of Malawi/UNICEF)

*2 Understanding child labour and youth employment in Malawi (UCW 2018)
*3 Education Management Information System (EMIS) 2018
*4 Malawi Demographic and Health Survey (MDHS) 2015/16, WHO/UNICEF Joint Monitoring Programme (2016)
*5 Malawi Demographic and Health Survey (MDHS) 2015/16
*6 UNICEF 2017

村から離れて暮らし、きれいな生活用水を得られない人々
読書クラブで文字を学ぶ子どもたち
ワールド・ビジョンが支援した教室で学ぶ小学校高学年の学生たち
蜂蜜栽培を通じて生計を得ている支援地の人々


李スタッフより一言

ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 開発事業第3課

李 義真(い ういじん)

南部の小国マラウイは「アフリカの温かい心(The Warm Heart of Africa)」と呼ばれ、その名の通り心温かい人たちが多い印象を受けます。近年は一定の経済成長が見られるものの、今なお世界の最貧困国の一つとされ、基本的な教育や保健サービスに多くの課題を抱えています。ぜひマラウイに関心を持っていただき、現地の子どもたちのために活動するWVの働きについても知っていただけると幸いです。

李スタッフのブログ
マラウイ:支援地域に暮らす子どもたちの写真と動画
マラウイの支援地の小学生たちと李スタッフ

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