(2023.12.13)
ワールド・ビジョン・ジャパンは、シリア北西部でジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成金と皆さまの募金により、2022年12月より、栄養巡回サービスの提供を行う栄養事業を実施しています。現地提携団体と協働し、約4千人の5歳未満児、母親の栄養不良からの回復を支援しています。
事業地、シリア北西部では、空爆等が続く厳しい状況下で450万人が暮らしています。2023年2月に発生したトルコ・シリア大地震の最も大きな被害を受けた地域で、世界的な食糧危機の深刻化による食糧配布削減により370万人が食料不安な状況にあり、約250万人が深刻な飢餓のリスクにさらされています。妊産婦の4人に1人が急性栄養不良、一部地域では子どもの4人に1人が発育不良に陥っており、栄養不良率は過去最悪を記録しています。
事業の支援により重度栄養不良から回復したお子さんのお母さんのインタビューの動画が現地より届きました。
栄養不良に陥っている5歳未満児および妊産婦に対し栄養不良からの回復をサポートするため、緊急対応チームによる巡回栄養サービスを実施しています。避難民キャンプやホスト・コミュニティで暮らす乳幼児の母親や妊産婦(約1.7万人)に、乳幼児の栄養について啓発を行いました。また、5歳未満児、母親の3.9万人に対し栄養状況スクリーニングを行い、栄養不良が確認された4千人に、栄養治療食や栄養補助食の提供、また、合併症を伴う重度栄養不良児には医療機関への紹介を行っています。定期的なフォローアップを行い、栄養不良からの回復を支援しています。
世界では、深刻な干ばつや長引く紛争による食糧不足から、飢餓人口が急拡大しています。
ワールド・ビジョンは、十分に食べられず栄養不良に陥り、免疫力の低下で命を失う危険から子どもたちを守るため、水・食糧支援を届けます。
子どもたちの豊かないのちを守るため、クリスマス募金/水・食糧支援にご協力ください。